そばかす、雀卵斑(じゃくらんはん)とは?
そばかす=雀卵斑とは「雀の卵の模様に似た色素斑」のことで、主に両頬~鼻にかけて多発する直径2~3mmの濃淡さまざまな茶色のシミのことです。早い人では3才くらいから現れることがありますが、思春期のころ目立ってくるようになる場合が多いです。その発生には遺伝の影響を受けている可能性が高いと考えられていて、どちらかというと色白の人に多く見られるようです。紫外線により増悪するため、夏に濃くなり、冬は少し薄くなると言われています。
そばかす、雀卵斑の治療は?
レーザー
雀卵斑に対してはレーザー治療が一番効果的です。治療にはQスイッチレーザーと呼ばれるタイプのものを使います。レーザー照射時の痛みを軽減させるために、皮膚表面を麻酔テープで麻酔してから施術を行います。照射後2~3日で表面に薄いカサブタが張り、7~10日ほどで取れていきます。カサブタが取れるとともにそばかすが取れ、一度の治療で著明に改善します。ただ、その後も日差しを浴びることでそばかすが再発および新たに出現する可能性が高いことやレーザー照射後の色素沈着を防ぐために次に述べる治療を併用することが多いです。
飲み薬
ビタミンCなどの飲み薬を使います。特に紫外線の強い時期は飲み薬を続けられた方が良いようです。また肝斑を合併している方の場合、トラネキサム酸の内服をすることも有効です。
美白剤(塗り薬)
ハイドロキノンなどの美白剤やビタミンCローションなどを普段のスキンケアに併用することで、レーザー照射後の色素沈着を治療するとともに新たなそばかすの出現を防ぎます。
イオン導入
イオン化したビタミンCなどを微弱な電流の働きを使って、皮膚の中により多く、深く送り込む治療です。実際には横になった状態で薬液を浸したガーゼを顔の上に載せ、電極をつなぎ、非常に弱い電流を流していくだけです。施術中に少々ピリピリ感が出る場合がある以外は痛みや熱感など生じることはありません。この治療も繰り返し行う事で徐々に肌質が改善していくものです。
生活指導
サンスクリーンをこまめに使う、紫外線の強い午前10時~午後2時までの外出をなるべく避けることなどの紫外線対策がとても重要です。