包茎

自由診療

包茎(ほうけい)とは?

包茎とは陰茎の先端にある亀頭がそのまわりにある包皮に覆われたままで露出しない状態のことです。包茎には大きく2つにわけて (1)むくことのできない「真性包茎」と (2)勃起した時や手を用いた場合にはむけている「仮性包茎」とがあります。実際には日本人の場合、成人男性の3人に2人は仮性包茎だとも言われています。

真性包茎の場合(1)亀頭と包皮の間に汚れが溜まりやすいため亀頭包皮炎を起こしやすい、(2)包皮が邪魔で尿がまっすぐに飛ばない、(3)嵌頓包茎(かんとんほうけい)=包皮を無理にむいたけど、元に戻せなくなったままにしていると亀頭の部分が締め付けられて循環障害を起こすこと、(4)勃起時に陰茎に痛みを感じるなどの症状が見られることがあるので治療の対象となります。

包茎の治療は?

手術を行わない場合
幼小児の場合、ステロイド外用薬を包皮に使用し、むけるようになるように手で包皮を毎日ストレッチする事で、手術を行わず治療が可能になる場合が多いです。

手術による治療
【(1)真性包茎(一部健康保険適応)】
真性包茎は、手術療法にて治療する必要があります。当院では環状切除術を行っています。
最初に局所麻酔を行います。局所麻酔の際には、その痛みが可能な限り軽減するように出来るだけ細い針を使い、神経、血管の解剖学的位置を考えながら丁寧に局所麻酔を行います。麻酔が終われば、術中に痛みを感じることはありません。
麻酔が終わると狭窄部位を解除し、余剰な皮膚を取り除きます。その際、勃起時の状態も考慮に入れながら、裏スジを残しつつ、手術跡が分かりづらくなるような位置にくるように注意深く皮膚切除ラインを計画します。術後の腫れが最小限になるように十分に止血した後、傷跡が出来るだけ目立ちにくくなるように特別な縫合材料と形成外科的手技を用いて丁寧に縫合します。その後は患部を包帯で圧迫固定し手術を終了します。縫合糸は術後1ヶ月くらいで溶解する糸を使用します。
腫れや内出血は術後10~14日くらいです。手術後5日目よりソフトに洗うことが可能です。
性行為は手術後30日を目安に大丈夫となります。縫合糸は洗っているうちに1ヶ月の間に取れてきますが、ご希望があれば10日目以降に抜糸をすることも可能です。
真性包茎の場合、亀頭がしばらくの間敏感となりますが、少しずつ慣れてきます。

【(2)仮性包茎(健康保険外治療)】
余剰の皮膚を勃起時も考慮に入れて綿密に計算をして切除をします。むいたときに嵌頓の傾向がある方は、その解除の術式を選択する必要があります。手術跡は目立ちにくい位置になるように注意しながら形成外科的手技を用いた縫合法で行います。
最初に局所麻酔を行います。局所麻酔の際には、その痛みが可能な限り軽減するように出来るだけ細い針を使い、神経、血管の解剖学的位置を考えながら丁寧に局所麻酔を行います。麻酔が終われば、術中に痛みを感じることはありません。
次に狭窄部位を解除し、余剰な皮膚を取り除きます。その際、裏スジを残しつつ、手術跡が分かりづらくなるような位置にくるように注意深く皮膚切除ラインを計画します。術後の腫れが最小限になるように十分に止血した後、傷跡が出来るだけ目立ちにくくなるように特別な縫合材料と形成外科的手技を用いて丁寧に縫合します。その後は患部を包帯で圧迫固定し手術を終了します。縫合糸は術後1ヶ月くらいで溶解する糸を使用します。
腫れや内出血は術後10~14日くらいです。手術後5日目よりソフトに洗うことが可能です。
性行為は手術後30日を目安に大丈夫となります。縫合糸は洗っているうちに1ヶ月の間に取れてきますが、ご希望があれば10日目以降に抜糸をすることも可能です。