醜状痕(傷跡)
自由診療
醜状痕(傷跡)修正とは
外傷後や手術後の目立つ傷跡(醜状痕)を特殊な形成外科的縫合法でより目立ちにくくしていくことです。これは傷を受けた直後に行うものではなく、最低6ヶ月以上を空けて、傷が落ち着いて白くなったのを確認してから検討をしていきます。なお、傷跡が赤く盛り上がり、周りに広がっていく「ケロイド」は本治療の対象外です。
醜状痕(傷跡)修正の実際
丁寧に局所麻酔を施し、傷跡の周囲をデザインに従って切開し、傷跡を切除します。治療後の傷跡が少しでも狭くなるよう形成外科的縫合で真皮を縫い寄せます。傷の方向が悪い場合には、Z形成術などの技術を利用して、皮膚割線に近づくよう縫合線を変化させたりすることもあります。表皮は場合によっては拡大鏡を使用して、凹凸のないよう、美容外科用の細い糸で縫合をしていきます。
抜糸は5~7日後に行います。手術跡は約3ヶ月赤くなり変化をするので、この期間は少しでも手術跡がきれいになるようにテーピングを行います。その後は傷跡が柔らかくなり時間と共に目立ちにくくなってきます。
傷跡の治療は、残念ながら完全にもとに戻すことはできませんが、形成外科の手術手法を使用して、目立ちにくくすることを工夫しております。まずは気になる部位を診察させて下さい。
醜状痕(傷跡)修正の注意点、副作用、リスクなどについて
- あらゆる傷跡に対して治療が可能なわけではありません。まず診察を行い、治療の適否を判断します。
- 治療を行っても傷跡が完全になくなるわけではありません。
- 術後の出血、腫れ、縫合糸の感染、テープかぶれなどの可能性があります。
- 傷跡の大きさ、位置、術後のケアの状態などによっては傷跡がまた広がってしまう可能性もあります。