刺青レーザー治療

自由診療

刺青とは?

刺青とは基本的に墨や顔料を針の先につけて、皮膚の真皮内に送り込み、そこに定着させることで皮膚の表面に様々な模様を彫り込んだものです。刺青には様々なものがあり、全身に彫り込まれたものやアクセントのように文字や図形が小さく入ったもの、アートメイクと呼ばれるものなどがあります。
いったん彫り込まれた刺青は少しずつ薄くなるものの、自然にはなかなか消えることはありません。刺青があるために温泉に入られなかったり、就職が制限されたりするなど社会生活上制限を生じるため、除去を望まれる方も多いです。

刺青の治療

この刺青を除去する方法として代表的なものにレーザー治療と手術療法(皮膚剥削術(ひふはくさくじゅつ)・単純切除術・刺青切除+植皮術など)があります。
レーザー治療は刺青が黒一色の場合に適応となります。黒い色素に反応するレーザーを数ヶ月おきに複数回照射することで治療していきます。治療に要する時間が長くなりますが、後で述べる手術療法に比べると最終的な仕上がりがきれいな場合が多いです。黒以外の色も入った多色彫りの場合や、どうしても短期間で刺青を除去したい場合などには手術療法が適応になります。手術を行う場合、どうしても術後に何らかの瘢痕(キズ)を残すことになりますが、そういった場合も、形成外科で得た技術を用いて、出来るだけ術後の瘢痕が目立ちにくくなるように注意しながら治療に当たっています。

刺青レーザー治療の実際

施術時の痛みを軽減させるために、皮膚表面を麻酔テープで麻酔してから照射します。レーザー照射後は十分にクーリングを行い、軟膏テープ処置を行います。2~3日で表面に薄いカサブタが張り、7~10日ほどで取れていきます。その後色素沈着を生じた場合は一時的に色が濃くなったように見えることがありますが、徐々に薄らいでいきます。一度の照射で色素が取れる訳ではないので、半年ほどの間隔を空けて再度照射を行います。照射回数は皮内に入っている色素の状態によって変わりますが、5〜10回位照射するケースも少なくないです。

刺青レーザー治療の注意点、副作用、リスクなどについて
  • 治療に複数回照射が必要です。
  • 皮内の色素の状態によっては完全に取りきれないことがあります。
  • 照射後数時間〜1日程度、照射部位がヒリヒリしたり、腫れたりすることがあります。
  • 照射部位は紫外線を出来るだけ浴びないようにするなどの処置が必要になります。
  • 皮膚潰瘍、瘢痕を生じる可能性があります。