眼瞼黄色腫(がんけんおうしょくしゅ)

保険診療

眼瞼黄色腫とは?

主に中年以降の方の上・下まぶたの鼻寄りの部分に出現する平たく盛り上がった黄白色調の腫瘍です。真皮の浅いところに脂質が溜まることで起こりますが、血液中の脂質の量は正常である場合が多く、詳しい原因は分かっていません。痛み・痒みなどの症状は特にありませんが、徐々に大きくなるため受診される方が多いです。


上、下眼瞼内側に出来た眼瞼黄色腫
眼瞼黄色腫の治療は?

腫瘍が小さい場合、局所麻酔を施し、腫瘍をぎりぎりの大きさで皮膚全体を切除します。その後は縫った傷がまぶたのシワの方向に沿うように注意しながら、細い針糸を使って丁寧に縫合します。傷の部分も直後は少々赤みがありますが、時間とともに白くなり、最終的にはほとんど目立たなくなります。腫瘍が大きく、切り取った後をそのまま縫ったのではまぶたの引きつれを起こす可能性が高い場合、近くの皮膚を植皮したり、周りの皮膚に切開を加えてずらしてきたり(皮弁形成)することもあります。この場合も最終的な傷が出来るだけ目立ちにくくなるように注意しながら手術を行っています。