石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)

保険診療

石灰化上皮腫(毛母腫)とは?

石灰化上皮腫とは顔面、腕などに見られることが多い0.5~3cm程度までの皮内〜皮下腫瘍です。毛の元になる部位(毛母)に由来する良性腫瘍です。20才以下に若い方に多くみられますが、40才代以降にも見られることもあります。見た目は表面がわずかに盛り上がっているだけの場合が多いですが、皮下に黒っぽいものが透けて見えるような場合や表面が水ぶくれ(水疱)の様に見える場合もあります。腫瘍内には石灰沈着が認められるので、触ると骨の様に硬いことが特徴の一つです。


二の腕に出来た石灰化上皮腫(薄く黒っぽく見えるところ)
石灰化上皮腫(毛母腫)の治療は?

出来るだけ小さく皮膚を切り、中の腫瘍を摘出します。この腫瘍は他の腫瘍に比べると崩れやすいので、手術操作により一層の慎重さが必要とされています。腫瘍を取り出した後は、皮膚切開部を細い針と糸で丁寧に縫合します。