有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)、扁平上皮 癌(へんぺいじょうひがん)

保険診療

有棘細胞癌(ゆうきょくさいぼうがん)=扁平上皮癌(へんぺいじょうひがん)(squamous cell carcinoma; SCC)とは?

SCCとは表皮の角化細胞の悪性増殖による癌です。高齢者の日光を浴びていたところ(顔や手など)や昔のひどい火傷やケガの跡などから出てくることが多いです。最初は小さな瘤の様なものから始まり、数ヶ月の間で急速に大きくなります。中心部に潰瘍を形成して、細菌感染を起こすと独特の悪臭を放つようにもなります。この癌はリンパ節などに転移する可能性が高いので早急に治療を行う必要があります。

 
もみあげのところに出来た有棘細胞癌
ボーエン病の治療は?

組織診断により診断が確定したら、画像診断などによりリンパ節。遠隔転移の有無を検索し、病期を決定してから具体的な治療方針を決めていきます。この疾患の治療は大学病院などで総合的に行う必要がありますので、肉眼的に疑わしかったり、「生検」(病変部の一部を小さく切り取り、その部分だけを顕微鏡で調べる検査)でSCCの診断が出たりした場合は早急に適切な施設へ紹介させて頂きます。